AWS WAF v2New PlanAdvancedFeature / Spec.
Bot ダッシュボードは、特定のユースケースに当てはまる一定時間内のリクエストを抽出し、そこからリクエストの特徴を洗い出すためのダッシュボード機能です。多数のリクエストが発生している場合に、リクエストをブロックするための条件として、共通する値を抽出する際などに役立てていただけます。
AWSが提供するAWSマネージドルールの「AWS WAF Bot Control ルールグループ」と併用いただくことで、Botからのリクエストに関する情報が閲覧可能になります。
本機能のご利用には、Log Intelligenceオプション(有料)の購読が必要です。
まずはLog Intelligenceオプションを有効化されていることをご確認ください。アカウント画面にて、Log Intelligence オプションの箇所に [購読中] と記載されている場合、オプションが有効化されていることを表します。[未購読] と記載されている場合、まだ有効化されていませんので、 [Log Intelligenceオプションの購読方法] に記載の手順で有効化してください。
次に、WAF Configの [ログ・通知設定] から、WAFログ連携を有効化してください。詳細は AWS WAF v2 AdvancedでのWAFログ連携(新方式)の設定方法 をご確認ください。
Bot ダッシュボードをご利用いただくには、左メニューの [Analytics] 以下にある [Bot Dashboard] をクリックしてください。
[抽出ビュー] という箇所で、対象のWAF Configや、抽出したいWAFログのユースケース、抽出期間を指定します。条件に該当するデータが [検索結果] 以下に表示されます。[検索結果] から個別の値を選択すると、[詳細分析ビュー] が開きます。
[抽出ビュー] に記載される項目は以下の通りです。
例:11月1日 10:00を終了日時とし、抽出期間を1時間とした場合、11月1日の9時から10時までのWAFログを抽出対象とします。
[検索結果] に記載される項目は以下の通りです。
country の値)で集計したTop 10ランキングです。Bot 識別ラベル、Bot Signalラベル、ASN、Geo、JA4 Fingerprintの項目は、クリックするとタイムラインに表示される内容が集計結果に応じて変化します。
また、各項目で集計された値をクリックすると、その要素に該当するWAFログの一覧が [詳細分析ビュー] として右側のパネルに表示されます。
なお、集計項目にて対象の値が存在しない場合、 [該当なし] と記載されます。[該当なし] はクリックできない項目です。
[詳細分析ビュー] に記載される項目は以下の通りです。
抽出した条件を用いてカスタマイズを行いたい場合に、抽出条件およびその他の条件を記載するためのお問い合わせ時のテンプレートをご提供します。本テンプレートをコピーした後、お問い合わせフォームのメッセージ欄に貼り付けて、内容を記入し、お送りください。
カスタマイズの詳細については、ルールのカスタマイズについて (AWS WAF v2) をご確認ください。
例えば、検知条件をGeoの「US」にした場合、以下のようなテンプレートがクリップボードにコピーされます。
カスタマイズの対象とするWAF Config名と、検知条件(例の場合は国が「US」)はあらかじめ記載されていますので、それ以外の項目をご記入ください。
- Target WAF Config: "選択したWAF Config名"
- 検知条件: Geo = "US"
- [任意] 絞り込み条件: (URI, ヘッダ など 複数可)
- アクション: (Count, Block, CAPTCHA, Challenge, Allow)
Rate Basedの場合は以下情報も記載ください
- レート制限: (10〜)
- 評価ウィンドウ: (1min, 2min, 5min, 10min)
- リクエスト集約条件: (IPアドレス など)
国は「US」かつURI「/example」(前方一致)で遮断したい場合、テンプレートを以下のように調整します。レートベースルールではないため、「Rate Basedの場合は以下情報も記載ください」以降の内容は削除しています。
- Target WAF Config: "選択したWAF Config名"
- 検知条件: Geo = "US"
- [任意] 絞り込み条件: URI「/example」(前方一致)
- アクション: Block
仮にレートベースルールによって制限したい場合、以下のようにご記載ください。この場合、絞り込み(スコープダウン)に用いる条件は『国は「US」かつURI「/example」(前方一致)』のままですが、レートベースルール特有の閾値や、集約キーの指定が含まれます。
- Target WAF Config: "選択したWAF Config名"
- 検知条件: Geo = "US"
- [任意] 絞り込み条件: URI「/example」(前方一致)
- アクション: Block
Rate Basedの場合は以下情報も記載ください
- レート制限: 100
- 評価ウィンドウ: 5min
- リクエスト集約条件: Source IP
なお、対象のWAF Configが複数ある場合には、「Target WAF Config」の隣にWAF Config名を複数ご記入ください。
また、あくまでテンプレートでございますため、もし他にも組み合わせたい条件がある場合などは、お問い合わせ時に実施されたい内容を具体的にご記入ください。テンプレートのフォーマットに沿っていなくても問題ございません。